日焼け止めの選び方|SPF・PAの意味とシーン別の目安

日焼け止めは、外にいる時間と汗や水に触れるかどうかで、必要なSPF・PAの高さと耐水性を決めると選びやすくなります。数値が高いほど安心というより、場面に合った強さのものを、十分な量で塗り直しながら使うことが大切です。この記事では、表示の意味から形状、塗り方までを順に説明します。

SPFとPAは何を表しているか

日焼け止めの箱には「SPF50+・PA++++」のような表示があります。2つは防ぐ紫外線の種類が違います。

SPFとPAの違い
表示対象の紫外線表し方
SPFUV-B(紫外線B波)数値。上限は50で、超えると「50+」
PAUV-A(紫外線A波)「+」の数で4段階(PA+〜PA++++)

花王の解説では、SPFはUV-Bを何も塗らない場合に比べて何倍防げるかを示す指標で、たとえばSPF25は、何も塗らずに肌が赤くなり始める紫外線の量の25倍まで赤くならずにいられるという意味だとしています。UV-Bは肌が赤くなる日やけの主な原因、UV-Aは肌の奥まで届く紫外線とされます。

PAの4段階は、花王の説明では次のとおりです。

  • PA+:UVA防止効果がある
  • PA++:UVA防止効果がかなりある
  • PA+++:UVA防止効果が非常にある
  • PA++++:UVA防止効果が極めて高い

数値は国際規格の方法で測られている

日本化粧品工業会によると、SPFとPAの測定法は、同会が自主基準としてきた方法をもとに審議され、国際規格のISO 24444(SPF)とISO 24442(UVA)として発行されています。表示の仕方は同会の自主基準で定められています。つまり、国内の商品どうしであれば、同じ物差しで測った数値として比べられます。

ただし、数値は決められた量を塗った条件で測ったものです。花王は、SPFやPAが高くても、濡れたり拭いたりして落ちると効果は期待できないため、過信しないよう呼びかけています。数値の差より、塗る量と塗り直しの差のほうが実際の結果に響くこともあります。

シーン別の選び方の目安

資生堂のよくある質問では、炎天下のレジャーやマリンスポーツにはSPF50+・PA++++を、ウォーキングなど屋外での短時間のスポーツにはSPF30・PA+++程度を挙げています。これを参考に、場面ごとの考え方を整理すると次のようになります。

場面ごとの日焼け止めの選び方(目安)
場面数値の目安あわせて見たい点
通勤・買い物低め〜中程度で可毎日使えるのびのよさ、石けんで落ちるか
屋外の短時間スポーツSPF30・PA+++程度汗に強いか
炎天下のレジャー・海SPF50+・PA++++耐水性、塗り直しやすさ

資生堂は、UV-Aは朝から夕方遅くまで降り注ぐため、冬を含めて屋外で過ごす日はPA値の高いものを勧めています。日常使いでも、窓際や屋外にいる時間が長い人はPAの高さを意識するとよいでしょう。

※価格・在庫は2026年11月8日 8:38時点のものです。購入の時点で各ショップに表示される価格が適用されます。最新の価格・在庫・送料は各ショップでご確認ください。

形状と落とし方で選ぶ

  • ジェル:みずみずしく、のびがよいタイプ。体の広い範囲にも塗りやすいです。
  • ミルク(乳液):肌になじみやすく、顔にも体にも使いやすいタイプです。汗・水に強い商品も多くあります。
  • クリーム:しっとりした感触で、乾燥しやすい人に向きます。
  • スプレー:髪や背中など手の届きにくい場所に便利です。顔に使えるかは商品の表示を確かめます。
  • スティック:外出先での塗り直しに向きます。

落とし方も選ぶ基準になります。花王は、日焼け止めは水やお湯だけでは十分に落ちないことがあるとし、顔はふだんの洗顔料をよく泡立てて洗い、メイク落としが必要な製品は表示に従うよう説明しています。「石けんで落とせる」と書かれた商品は、毎日のクレンジングの手間を減らせます。汗・水に強いタイプはクレンジングが必要なことが多いので、クレンジングの選び方もあわせて確認してください。

顔用と体用、メイクとの相性

日焼け止めには、顔用、体用、顔・体の両方に使えるものがあります。顔には、化粧下地を兼ねるタイプや、白浮きしにくいタイプを選ぶと、メイクの前に塗っても仕上がりに響きにくくなります。体用は、大容量で広い範囲にのばしやすいものが多く、価格も抑えめの傾向があります。1本で済ませたい人は、顔にも使えると表示された商品を選び、顔にはやや少なめの範囲ずつ丁寧に塗るとムラを防げます。

メイクをする人は、日焼け止めのあとに使う下地やファンデーションとの相性も見ておきます。乾くまで少し時間を置いてから次の工程に進むと、よれにくくなります。日中の塗り直しは、メイクの上から使えるスプレーやパウダー状の商品を併用すると続けやすくなります。

耐水性の表示

海やプール、汗をかくスポーツでは、耐水性も確かめます。日本化粧品工業会は、水に濡らす試験の前後でSPF値を比べる国際規格(ISO 18861)を自主基準に取り入れ、その表示方法も定めています。箱に耐水性の表示がある商品は、この試験を経たものです。ただし、耐水性があってもタオルで拭いたり、こすれたりすれば落ちるので、塗り直しは必要です。

塗る量と塗り直し

  1. 商品に書かれた使用量を目安に、ムラなく十分な量を塗る。少量ずつ手に取り、重ね塗りするとムラを防ぎやすい。
  2. 耳、首から襟元、うなじ、腕の後ろ、足の甲など、塗り忘れやすい場所も塗る。
  3. 花王の解説では、塗り直しは2〜3時間ごとにこまめに行うことが大切だとしている。
  4. 塗り直す前に、ティッシュやコットンで汗や汚れを軽くふき取る。

朝のスキンケアのどこで日焼け止めを使うかはスキンケアの順番で説明しています。なお、化粧品がうたえる効能には「日やけを防ぐ」「日やけによるシミ・ソバカスを防ぐ」が含まれますが、これは予防の効能で、すでにあるシミを薄くするものではありません。

※価格・在庫は2026年11月8日 8:38時点のものです。購入の時点で各ショップに表示される価格が適用されます。最新の価格・在庫・送料は各ショップでご確認ください。

まとめ

SPFはUV-B、PAはUV-Aへの防止効果の目安で、どちらも国際規格の方法で測られています。日常は使い心地と落としやすさを、レジャーでは数値の高さと耐水性を重視し、どの場面でも量と塗り直しを守ることが選び方の土台になります。日焼け止めの一覧では、価格帯やブランドで絞り込んで比べられます。